知的なことをしなくちゃと思うのですが、怠け者でして…。


by nemo2000jp
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2月1日

2月1日は、プロ野球のキャンプインの日で、毎年わくわくしていました。今年はどんな戦力が出てくるんだろうとか、絶対けがをしないようにとか、祈る気持ちで2月1日を迎えていました。
でも、去年からは別の気持ちで祈るようにこの日を迎えています。そう、中学受験の本番の日なんです。みんな努力していたので実力にあった学校に合格できればと思うのですが、なかなかそう簡単なものではなく、喜怒哀楽いろいろなドラマがあります。去年は、第一志望校の一回目の試験に落ちて塾で大泣きしていた生徒が、二回目の試験に合格して次の日に満面の笑顔で塾にきたということがありました。僕が見ていた生徒は、実力適正校(と思われた)に落ち、チャレンジ校(本人はそう思っていなかったようです)に合格して、「先生じゃなかったら受からなかったよ」と泣かせることを言ってくれました。

今年の6年生は、グループ授業だけで見ると、社会一年と国語一年の計二年間も一緒に勉強してきたので、すごく思い入れがあります。試験に落ちて泣いている姿は見たくないという一心でこちらも指導してきましたが、試験当日はこちらが手を差し伸べることができないので、本当に祈ることしかできないのがもどかしいです。去年僕が校門激励に行った学校は確か5人受けたのですが、全員落ちたという苦い思い出が残り、いまだにそれを引きずっているので、今年は校門激励には行かないで、家でおとなしくしています。社員に何も言われなかったのが少し気持ち悪いですが、のんびりさせてもらおうと思います。

「自己責任」という言葉をたまに口に出して生徒を脅かしてきたのですが、いざ結果が出るとなると複雑な心境です。まだ12才なのに栄光と挫折(まだ若いので一時的なものですが)を味あわせるのは忍びないものがあります。噂では、インフルエンザや風邪で、急遽受験予定を組み直している生徒がいるとのことで、その生徒たちも含め、出てきた結果に対してはひとまず置いておいて、受験勉強に費やした数年間の努力を称え、それを自信として今後の人生を前向きに進んで行くように話そうと思います。
入試を迎える不安と微かな期待、今の6年生を受験勉強という形ではもう教えることがないという安堵感と寂しさと達成感、さまざまな感情が入り乱れての2月1日です。生徒たちには、今ある力を存分に発揮してきてほしいと思います。


先週の補習時間に、イメージトレーニングとして、「入試に合格したときをイメージして、それを物語風に書いて下さい」という課題を出しました。すごく気持ちが入っていたものがあったので、ここに書いていいのかわかりませんが、書いてしまいます。

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「試験を始めてください。」
2月2日。試験官の人が言い、私は△△学園の入学試験を始めた。ドキドキ…本気で問題をとこうと思ってもなかなか集中なんてできない。だって今は、第一志望校、○○学園の合格発表を、お母さんたちが見に行ってるんだもの。私の受験番号は1076。朝両親とわかれる時、よぉく念をおしておいた。
「いい?私の受験番号は1076だよ。絶対まちがえないでよね」と。
そして、
「もし、○○おちていても、悲しそうな顔しないでね」とお願いした。
時計をちらっと見る。9時30分ちょうど。きっともう、けいじ板を見おわっているんだろうな。そう思うと、もっとどきどきする。ああきっと落ちてる…。そんな気がしてきた。
 △△学園の入試がおわり、私はゆっくり教室を出た。ゆっくり階段をおり、ゆっくりくつにはきかえる。きっと落ちてるから、親と会いたくない。顔を見たくない。そんな気持ちがあった。どんなにゆっくり歩いてもいずれは親に会ってしまう。ポト。なにかが落ちた音がして、ふと下を見ると、合格守りが落ちていた。あぁー。もうやだ。絶望的気分。もう確実に、○○に落ちたわ。私はあきらめて、はやあしで道を歩いた。
「□□(本人の名前)。」
そう呼ばれた気がしてふりむくと、お母さんとお父さんが立っていた。2人ともにこにこ笑顔。□□と呼んだその声も、とってもはずんでいた。うそ!うそでしょ?私、受かったの?信じられない気持ちで、お父さんの近くへ行くと、
「○○合格おめでとう!!」
と、はくしゅされた。
私はうれしかった。とにかくうれしかった。声も出ないくらい。そして、急いで○○に行って、自分の目で、けいじ板を見た。
1070、1071、1073、1075、1076、1079、1080……
あったあったあったあった!!
涙が出てきた。

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誤字などは直して書きましたが、生徒の文章をほとんどそのまま書きました。実際にこのような場面が訪れてくれればいいなと願わずにはいられません。
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by nemo2000jp | 2006-02-01 01:33 | 教育