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知的なことをしなくちゃと思うのですが、怠け者でして…。


by nemo2000jp
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佐々岡最終登板&古田引退試合

10月7日(日)ヤクルト最終戦は、どうしても見に行きたい試合でした。カープを見るのがすごく久しぶりだったからです。いつ以来だろうと調べてみたら、なんと5月13日(日)に見て以来でした。その間、日ハム・ロッテ・中日に浮気し、試合内容も濃くて満足していました。でも、僕の体の中には、幸か不幸かカープの血が流れているらしく、今年中にまたカープを見たいという思いが強くなりました。

チケット発売日には見事寝坊し、お昼頃にネットを見たら、すでに完売していました。古田の引退試合とかぶるのはわかっていたのですが、こんなになるとは思ってもいませんでした。神宮での観戦は、本来2600円の指定席が二人でその値段になるプランがあり、それで簡単に見に行けると思っていました。オークションを見たら、この試合のチケットがめちゃくちゃ高騰していて、もうだめかなと思いましたが、しつこさが勝ったのか、試合観戦前日に、けっこう格安でチケットを手に入れることができました。

試合当日は、どきどきしながらチケット手渡し場所である東京中央郵便局に向かい、心配をよそに難なくチケットを手に入れ、その足で神宮球場に向かいました。神宮に着いたのは17時20分頃だったと思うのですが、大学野球が長引いているせいで入場ができない状態でした。指定席なので入場で並ぶのが馬鹿らしく、人気が少ないところで、一緒に見に行った我が弟と野球談義をしていました。

球場に入ったら、もうすでにかなりの人で客席が埋まっていました。そのほとんどがヤクルトファンです。ヤクルトが点を取ったときの東京音頭で、なかりの数の傘が揺れていました。神宮球場で、ヤクルトファンがビジターのファン以上の数になっているのを見たことがなかったので、これにはかなり驚きました。さすが古田という感じです。

試合は、初回にブラウンお得意の意味がわからないヒットエンドランなどが良い方向に行き、3点も取れました。機動力を使い打線がつながって、カープとは違うチームの攻撃のようでした。ただひどかったのは盗塁です。嶋が走るのはありえないです。古田は肩痛だったと思うので、ひどい攻撃だなと思ってしまいました。
この試合でセレモニー的なもの以外で一番面白かったのがガイエルのランニングホームランです。昔、川相の打球を前田が逸らしたのを見た以来で、これにはかなり笑えました。また、新井のホームランを見ることができて幸せでした。ガイエルのスタンドインしたホームランも、高く舞い上がって、なかなかいい光景でした。広瀬のもいい打球でした。

古田の打席で一番盛り上がったのは6回裏です。2アウト1・2塁で3点を追う場面で古田の打席が回ってきました。ここで一発出れば同点なので、球場全体がそれを期待していたかのようなものすごい応援でした。古田が打席に立ったら、当日配られた緑色のシートを掲げて応援するようになっていたので、主にコール中心の応援で、そのため余計に古田に打って欲しいという思いが強くなりました。カウントが2-3になってしまい、僕は長谷川のコントロールを心配し、絶対四球は避けてくれと思っていました。でも古田は、長谷川のストレートをファールし粘っていました。一度、レフトのほうにいい打球が飛んでいき、思わず席を立って打球を見届けてしまいました。完璧なファールだったのに、興奮していたためか、ちょっと恥ずかしくなりました。結果は、センターフライでした。この試合、長谷川のストレートは高く浮いていましたが、球威があるためか、ヤクルトの打者はその球を打ち上げてしまうことが多く、古田もフライばかりでした。

試合が終盤に差し掛かり、だんだんとセレモニー的な色が濃くなってきます。まずは6回表の木田の登板です。そして7回裏のカープのブルペンには佐々岡の姿がありました。3塁側にいたカープファンはみんな興奮していました。僕も古田はあくまでおまけだったので、この佐々岡登場にはかなり興奮しました。古田の最終打席にふさわしいのは佐々岡しかいないのですが、佐々岡は前日に市民球場で引退試合を行ったので、投げないかもと思っていました。引退試合に関係なく、ここで出てきてくれるのがめちゃくちゃうれしかったです。佐々岡の写真もたくさん撮りましたが、やはり古田のほうがメインの試合かなと思うので、写真は古田中心にしました。

8回表は石井一久が出てきて、マウンドで古田と話す姿が印象的でした。そして、その裏、とうとう佐々岡VS古田の対決です。佐々岡は自分の引退試合では138km/h出ていたと思うのですが、このときは128km/hぐらいでした。試合後の佐々岡のコメントにもあるのですが、「球が遅すぎて、(古田が)ひっかける形となった」そうです。ショートゴロに倒れた古田が、すかさず佐々岡に引退記念の花束を持ってきてくれて、おまえも引退じゃんと思いつつ、感動に浸りました。ありがとう、佐々岡!!
9回表は、高津の登場です。高津も、マウンドに来た古田の肩を叩いたりして、二人の仲の良さというか、ずっと一緒に戦ってきた男同士の絆のようなものを感じました。高津・古田のバッテリーの相手は、お互いに火花を散らしてきた前田と、めちゃくちゃ久しぶりの緒方です。緒方は見逃し三振で、せめて空振って終われよと思いましたが、キャッチャーの喜びは見逃し三振と昔古田が言っていたような気がしたので、これでよかったのかなと思いました。

試合後のセレモニーは、ニュースでやっていた通りです。僕の中では、涙いっぱいで感動というよりも、さわやかさのほうが残りました。古田はやはりみんなに愛されていたんだなというのを再確認しました。マウンド付近で古田の両親と奥さんとの記念撮影などを行っていましたが、両親はかなり小さいのに、子供はよくこんなに育ったなと変な感心をしてしまいました。

この時期は野球の終わりの時期であり、それに伴って引退や戦力外になる選手が出てきて、寂しさでいっぱいになります。でも、精一杯努力してきた選手たちに感謝し、自分のあまりの頑張らなさを反省するいい機会でもあったりします。古田に対する歓声は本当にすごいものがありました。こんなにいろんな人に感謝され愛されている人はなかなかいないです。僕もこんな人になりたいなとは思うのですが、道のりは険しいです。




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by nemo2000jp | 2007-10-09 02:05 | プロ野球